金融緩和というのは円安に向かうようです。でもなぜ円安になるのでしょうか??
量的金融緩和はお金の供給が増えて、円安につながると言います。
なんとなくそりゃそうだなーと思っていましたが、でもお金の供給が増えるとなぜ円安(円の価値が下がる)になるのでしょう?
お金も物と同じように考えるとわかりやすいという人がいます。 洋服でも野菜でも、数が多ければ安くなる。紙幣も物のうちのひとつだから、量が増えれば安くなるのは当たり前だと。
単純にそう考えていいのか・・・、なんだかしっくりきません。
野菜の場合、たとえばキャベツが豊作で余るくらいになった場合、需要と供給のバランスの関係から安くなりますね。いつもより安い値段にするから、「それだったら買ってロールキャベツでもつくろうかな」という人が出て、いつもはキャベツをあまり買わない人が買うから、余ったキャベツが処理できるというような感じかなと。
しかし、お金の場合。余っているから安く売る訳ではないですよね。 皆さんはお金が余ったらどうしますか? ①銀行に貯金する。 ②海外旅行に行く ③高級ブランドや高級車を買う ④土地を買ったり、株式投資をしたり投資に使う
僕だったら・・・ ある程度は銀行に貯金しますが、まずは海外旅行に行きまくりたいですね。(休みが有ったらですけど。) 当然高級ブランドも高級車も欲しいです。(ブルガリの時計や、ベンツやアウディなんて憧れてしまいます。) 最近株が値上がり傾向なので、株式に投資してお金を増やすっていうのにも関心が有ります。
・・・とと、結局①~④まで全部ですね。なんと慾どおしい・・^^;
しかし考えてみると、②や③や④は円が海外に流出する事にもつながるんですね。 高級ブランドや高級車は海外のものが多いですし、投資という面では金融緩和で日本の金利が下がっているという前提なら、海外預金や外債が人気が出そうな気がします。
上記は個人がお金が余ったら何をするかの話になってしまいました。(まあ、こんなことできるのはお金もちの人たちだけですがね・・・)
ちなみに投機筋の人たちの動きが円安に向かわせる、と言う話も有りました。 金融緩和の情報が流れると、世の中にお金が余るので円安に振れるといち早く予測した投機筋の人たちが高く売れるうちに円を売り外貨を買い、円安に振れるという話です。 投機筋の人たちは莫大なお金を動かしますから、円安になる要因としてはこれが大きいのかも知れません。
しかし、金融緩和でお金が余るのはおもに銀行ですよね。お金を借りたい人がたくさんいて、融資の為にたくさん使うような世の中なら銀行にお金が余るような事はないのでしょうけど、近頃はそんな景気の良い世の中ではありません。もしそうであれば世の中のマネーストックがどんどん増えたはずでしたが、当然そんな事は有りませんでした。
銀行もあまったお金を寝かしておく訳には行きませんので、投資に使うようです。株の購入に使ったり、外貨投資に使ったりするとの事。外貨投資とは円を売る事ですから、これも円安の要因ですね。
ちなみに銀行にとっては日本の国債がもっとも魅力のある金融資産のようです。 ・国債は信用が高い。(国か発行する債券ですから、信用リスクとしてはもっとも低く安心なものです。) ・流動性が高くいつでも売ることができ、いつでも現金化できる。 ・しかも大量に取引ができる。一度に何億円、何十億円も取引が可能。 ・デフレの日本のもと、国債は実質金利で高い収益性を出す。 このような事もあり、余ったお金が国債に向かうので国債の価格が上昇(金利が下落)するという傾向にあるとのことです。
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